「__…澪っ!」
「うわぁっ!」
「うわぁっ!じゃないよ、ほら起きてっ!降りるよ」
そういって、紗名はあたしを立たせて、手を引っ張った。
あたしは寝起きの目をこすって、頭を覚ます。
夢……か。
だよね。
だって、今考えたらあたしが100m走るはずないもんね。
それにしても……さっきの”彼”……誰だったんだろ。
顔見えなかったし。
ん……。
いくら考えてもわかんないか。
でも……速かったな。
「そういえば、澪なんか苦しそうな顔してたけど、なんか夢見てたの?」
紗名は、あたしの手を引きながら、あたしに問う。



