「……げっ!」 思わず俺は声を出してしまう。 そこには10'31の表示があった。 ……やっべっ…結構俺マジで走ったな。 これは、準決勝響くかもな……。 「やっべぇよ、あの鷲松のやつ。」 「化けもんか?」 「高校生にあんな奴いたのかよ。」 他校の奴らが俺を見てヒソヒソと言っているのがわかる。 とりあえず、予選は余裕で通過だろうな。俺は。 ……あ、澪っ! 俺は、さっきまで、澪のいたスタンドに目をやった。 だけど……そこにはもう澪の姿がなくて……。 ……まさか…!