車いすで、隣にはおばさんとおじさんがいた。 澪は俺に向かって屈託のない笑顔で手を振ってくる。 おばさんは、優しげに微笑んでいる。 その隣でおじさんが腕を組んで誇らしげに俺を見てくる。 共に走ろう。 俺がお前を連れて行くよ。 この、風の中へ。 君とともに…… __「On Your Marks……」 スタートを促すコールが会場に響く。 俺は切り替える。 周りの景色が一変する。 目の前には俺のレーンが一本。 周りは見えない。 そのレーンの周りには……