あ、あたし……走るんだ。 自然とそう思った。 そして、体が勝手に、動く。 スタブロに足をかける。 ”彼”もあたしと同じ動きをした。 __「Set……」 彼の綺麗なフォームがあたしの隣にはあった。 __「パンッ!」 その瞬間、彼は風になった。 あたしには追いつけない。 確かに彼は…… 風だった。 彼の後姿をあたしは追いかけた。 追いつきたい……。 だけど、届かない……。 まって……。 あたしの手に届かない所へいかないで___ _____……… __… _…