「よし、行くぞっ!」
美樹先輩は俺らを導くように前を行く。
それを追う俺ら。
何かが俺の中で燃えていた。
うずうずする。
走りたい……今すぐあのトラックの上で走りたい…っ!
召集場所はもう他校のスプリンターであふれていた。
俺らのスカイブルーのユニホームはそんな召集場所で特に目立っていた。
そして他校の奴らは、俺のことを見て言う。
”アイツは誰だ”と。
鷲松陸部は結構実績を残していて、他校も目を付けているんだろう。
だから、今大会が初めての俺の姿を見て不思議に思うことに無理はない。
「お前、でかいから結構目立つな?」
隣でくすっと笑いながらタケが俺を見上げた。
タケは、身長170弱で、陸部の中で1番身長が低い。
確かに、俺とタケが並べば、かなりの凸凹コンビとなる。



