「……ああ、そうだな。」 そういって、俺は空を仰ぐ。 この空の下で、俺は再び風になろう。 翼を身に着けた風に……。 「……あ、瞬っ!」 スタンドに上がった時、そこには、紗名の姿があった。 紗名は俺の姿を見るなり、駆け足で駆け寄ってくる。 その顔は、少しぎこちなかった。 「……何?」 俺は立ち止まって、紗名のほうに体を向ける。 「澪に、今日の大会のこと教えたのって瞬?」 少し不安げに紗名が俺に問いかける。