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見上げれば青空。
下を見れば、見慣れた赤茶色のトラック。
あたしは走ろうとしていた。
長距離じゃない。
100m。
はっきり言って、あたしは100mがとても遅い。
17秒くらい。
なんで、あたしがこのスタートラインに立っているかは自分でも意味がわからない。
だけど、あたしの隣には確かに”彼”がいた。
髪は日に焼けた綺麗な茶色で、肌は小麦色。
逆光によって、顔はよく見えない。
どこかで、見たことがあるような気がするんだけど、思い出せない。
__「On Your Marks……」
心臓がどきんとなった。



