「……ふぁ~……。あーねっみぃー……。」
朝からシン先輩が競技場に向かってあくびを何回も飛ばしていた。
「その口にスパイクでも投げ込んであげましょうか?」
俺の隣からシン先輩に向かって毒を吐くのはタケ。
「……可愛げのないやつだな。」
そういって、シン先輩がふっと笑う。
「……おーいっ!お前らっ!場所取り終わったら次はこっちだっ!ぼーっとしている暇あったら手を動かせっ!
シン!お前、立ったまま寝るんじゃねぇぞーっ!」
そんな鋭い声が上のスタンドにいたナオ先輩から飛んでくる。
「さすがに立ったままじゃ……今なら寝れそうな気がするわ。」
__パシーンッ
一瞬目を虚ろにしたシン先輩の頭を俺は持っていた大会パンフレットを丸めて思いっきり叩いた。



