おれがそういうと、コーチは少し驚いたような顔を一瞬したが、再び、笑顔になり優しく微笑んだ。
「瞬さんっ!」
すると、後ろから青年の声が聞こえた。
俺が振り返ると、そこにはさっき共に走った3人のスプリンターが立っていた。
「俺、瞬さんみたいにシュパーっと走れるようになりたいです、めっちゃフォーム綺麗で足の回転も速くて、すごいなって、かっこいいなって思いました!
明日大会、頑張って下さいっ!」
真ん中の一番しっかりしてそうな男の子が少し緊張気味に、俺に明日へのエールをくれた。
「ああ、頑張るよ。お前らも頑張れよ。」
そういって、俺はコーチに軽く礼をして、競技場を出た。
風から…翼を身にまとった鷲…か。
少し口元が緩む。
明日のレースがとても楽しみになった。
待ってろよ…澪。



