「…っく…」 ゴールしたとたんに襲う疲労感。 だけど、なぜか今はそれまでもが心地よくて、思わず空を仰いでしまう。 空には1番星がきらめいていて、自然に笑みがこぼれた。 「1位…10秒33!」 「…え?」 思わず、こぼれた声。 …俺の中学の自己ベストがあの澪の見た大会のタイム、10秒34だから…俺自己ベスト更新しちゃった感じ…!? すると、誰かが俺の肩に優しく手を置いた。