中学のあの頃の俺を。 走ることが、ただただ楽しくて、前だけ向いてたあの頃。 こうやって、一緒に誰かとレースをすることにすごくワクワクして心臓が高鳴ったあの興奮。 闘志を湧き立てる声援。 俺の背中を押す仲間の声。 あの頃の俺はそれで強くなれた。 今もある。 ちゃんとある。 俺は何も失ってなんかはいない。 啓太も、拓夢も、ちゃんと俺のそばにいる。 だから…だから… 俺は、一瞬の風となれる。 __「On Your Marks…」