「……次はおねぇちゃんと一緒に来るから、待ってろよ。」



そういって、俺は澪に背を向けて歩き出した。



「澪、待ってるからねーっ!絶対だよっ!」



そうやって、俺の後ろから聞こえた声はとても明るくて、俺の力となる。





__澪、お前は確かに足と記憶を失った。


だけどな、ここに得たものがあった。


”1人の未来”


それはとてつもなくすごいことなんだと思う。


失ったものばかりじゃない。


失ったものばかり数えててもきりがないもんな。


少しずつ見つけてゆこう。



そして、未来へと俺らも歩き出そう。




あのこのように。





俺らのことをスーパーヒーローと慕ってくれるあのお前の救った未来のように……