「頑張れ、瞬っ!」 そこには、満面の笑みで笑っている澪の姿。 一瞬、中学の奴らと走る前に、俺に声をかけた澪の言葉と重なる。 まだ記憶をなくす前の澪と… 「ああ、応援頼むな」 俺はそういって、病室を後にした。 外に出るとまだ薄暗い。 ミンミン蝉の声はもうなくて……。 夏が終わった。 何かが終わるということは、何かが始まるということであって…。 「秋…だな」 そうひとり呟いて俺は携帯を取り出し、ある人物に電話をかけた。