「うん、安定してきたな。お前のかつての走りは知らないが、俺から見てもいい感じだな。おい、瞬に負けずに俺らもタイムのばしてくぞっ!」 走る。 走る。 お前の分も。 俺が走る。 「……瞬。 どうしたの?今日は元気がなさそうだけど……。」 部活終わり、俺は今日も澪の病室にいた。 1週間に1回は必ず、顔を出すようにしている。 澪は、記憶を失って、毒を吐くことはなくなった。