「あ、澪のお父さんです。今、世界中を飛び回っている有名外科医なんですよ。」 紗名は、その澪のお父さんに頭を撫でられながらも、俺らの方を向いて、澪のお父さんの紹介をする。 外科医……? なら…… ならば…… 澪の足をどうにかしてもらえるんじゃないのか……? 「おじさん…おじさんから見ても、澪の足ってやっぱり……」 紗名が不安げに、澪のお父さんを見上げて言う。 一瞬緊張が走った。 シマが、隣で、ごくっと唾を飲んだのがわかった。