「……悪いですけど、俺無理です。」
俺はその沈黙を破った。
おばさんは驚いたような顔をして、俺を見上げてきた。
シマたちも俺を見て驚いたような顔をしてくる。
「俺は、諦めたくない。あいつがもう走らないなんて俺はあきらめたくない。」
俺は、澪と同じ目をしたおばさんの顔を見て強く言い切った。
「おい、瞬っ!お前今の話聞いてなかったのかよっ」
シマが俺を肘で突っついてくる。
「聞いてたよ。
だけど、俺は諦めたくねぇよっ!あいつは…澪は…そんなことでは折れない。きっと這い上がってくるって俺は信じてる。
だから…だから…っ!」
「あたしもっ!…あたしも…澪と一緒にもう走れないなんて嫌だっ!
おばさんには悪いけれど、そこはあたしも譲れないよ。」
紗名も涙目になりながらも、おばさんの目を強く見た。
「先輩として、澪を支えます。だから、うちらに澪の記憶を取り戻すことを許してもらえませんか?」
彩羅先輩がおばさんに頭を下げた。



