「行こうよ。ここにいても何も始まらないんだ。


怖いかもしれないけど、一番不安なのはうちらじゃない。



澪だよ。


ほら、シャキッとしなよ。



無理やりにでも前向いていないと、澪に怒られちゃうよ。」




彩羅先輩が隣にいた、紗名とあかね先輩の背中をバシッと叩いて、俺たちにニコッと笑顔を見せる。



「そーっすよね…


毒舌なあいつですから、俺らがくよくよしてたら、怒られますよね。」



俺の顔が自然にほころんだ。


そして、シマが俺の背中をバシッと叩く。




「いくか…澪んとこっ」



そういって、シマが俺の背中を押してくれる。




そのあとに、紗名、あかね先輩、彩羅先輩がついてくる。