On Your Marks…~君と共に~




「もう夏かぁ~……。うちらもあと半年だな」



彩羅先輩が、さっきみんなで買ったアイスを食べながら、しみじみとそんなことを口にする。


8人それぞれ好きなアイスを買って、ただ今駅へと移動中。


3年生の引退は、長くても12月末。


全国高校駅伝に出れたらの話だけど。



半年なんて、長いようで実際は短い。


あっという間なんだと思う。



「まあ、12月末まではうちらいるつもりだからお前らも頑張れよっ」



そういって、彩羅先輩はチャームポイントのえくぼが見える笑顔になる。



「絶対に駅伝で全国行きましょっ!」



未来先輩が片手を空に突き上げて、道のど真ん中で叫ぶ。


そんな姿を見てあたしたちは笑う。



「あ、そういえばさ、1年生に男子の転校生来るんでしょ?」



いきなり話題を変えたあかね先輩。



「あ、はい。よく知っていますね」



紗名は不思議そうにあかね先輩の顔を見た。


1年でも明日転校生が来るというのはごくわずかの人数しかしらないらしい。