その瞬間だった。 「……っ!」 澪の大きな目がゆっくりと開いて俺のほうを確かに見てきた。 その瞬間とっさに問う。 「澪っ!俺だ、わかるな?」 そして心の中で願う。 __『右半身の麻痺、記憶喪失の恐れがあります』 この医者の言葉が違っていればいいと…… 「……だ……れ?」 その瞬間、光が……消えた。 俺は澪の手を放し、一歩後ろへと下がる。 そして、目の前で看護師と医者がせわしなく動き出す。