澪の事故から、気が付けば1週間が過ぎていた。
澪は相変わらずICE治療室にいて、顔の浮腫みなどは引いたものの、まだ意識はない。
……まだずっと澪は眠ったまま。
俺は部活帰りに面会時間と噛み合えば、澪に会いに足を運ぶ。
澪のいない部活は……どことなく寂しかった。
スプリンターと長距離ランナー。
競技は違えども、同じランナー。
そして、練習場所は同じグラウンド。
当たり前にいた、一際目立つ奴が急に姿を消した。
動揺しているのは俺だけじゃない。
特に、澪と一緒競技の奴らはなおさらだと思う。
……皆願っていた。
__お前が目を覚ますのを……俺らは日々願うんだ。
不確かな、非現実的な神という存在に……俺らは今日も願う。
”お前の走りをこの地に再び……”



