「わかんね…今、必死に戦ってる。」 その瞬間、静まり返る空間。 それだけしか言えなかった。 それだけしか言えない自分がとてつもなくむなしかった。 「澪…。嫌だよ…。お願い、お願い…お願いだからまだ逝かないでよ…。」 紗名がその場で泣き崩れた。 不思議と、皆周りで泣き崩れていくのに、俺は涙ひとつでやしなかった。 寂しくないのか…? 寂しいに決まってる。 悲しくないのか…? 悲しいに決まってる。 怖くないのか…? 怖いに決まってる。