「お前らしいな」
そういって、鼻で少し笑った瞬。
「…もう!みおっ!次こそちゃんと取ってよ?」
「わかったよ…でも、そっと投げてよ?……みいちちゃん、投げるの速いんだから」
車道を挟んで向こうにある公園で、遊んでいるであろう子供たちの声に、あたしは足を止めた。
あたしと同じ名前の子。
隣にいた瞬も、足を止めて、あたしと同じように公園を覗き込んだ。
「ふふっ……見てよ。可愛い。2人でバスケットしてるよ?」
あたしは可愛らしい2人の女の子を見ながら、そうつぶやく。
多分2人は幼稚園くらいの女の子。
小さな体には不釣り合いな大きなバスケットボール。
それを、2人でパスして遊んでいた。
「だな……」
子供たちの無邪気な姿に、瞬の顔もほころぶ。



