「じゃあ、次の休み時間に返すねぇ。」



坂田はニコッと笑うと自分の席に戻った。



笑ってもブスなんて、可哀想。


私みたいに可愛ければ良かったのにね。




「俊。」




小さくそうつぶやく。




いつか、堂々と呼べる日がくることを願って。