_河上夏美_


あれは、中学一年ぐらいのことだった。



あの日はとても暑い日だった。


いつものように、学校の中庭で一人でお弁当をたべていたんだっけ。
いや、トイレだったかな。

まあ、そんなことはどうでもいい。
あの悪夢さえ覚えておけば。

たしか、お弁当を食べた後、教室に戻ろうとしたら、クラスのボス 神山 茉莉に屋上に連れて行かれたんだよね。


屋上には、他にも何人か神山茉莉の取り巻きと思われる女子がいて、私を見るなり意地汚い顔でニヤァっと笑ったんだよ。
この時、薄々よくないことが始まるんだな、とは思ってたんだけどさ。
まさかね。