ほんと、アンタは



「私が昔殺した河上 夏美によーく似てるよね。」

神山茉莉ちゃんの嫌な笑い方。



__ねぇ、今どんな気持ち?

嗚呼、そっか、アンタ知らないよね。

私が誰だか。


まあ、知らなくてもいいことなんだけどさ。

「神山、お前.....」

水城くんの乾いた声が響く。


「あー、勘違いしないでよ。
肉体的に殺したわけじゃないから。」


__あー、神山茉莉がネタばらしを始めたみたいだね。


「それってどういう...」

私が尋ねると、神山茉莉ちゃんは
はっ と鼻で笑った後答えた。


「アンタみたいな無能にはわかんないか。要するに、精神的に殺したのよ。

例えばさぁ、あーそうね、クラス全員で集団リンチしたり、ネットに有る事無い事いっぱい書き込んだり、担任使ってカンニングさせたことにしたり、さぁ。」




「神山、お前自分が何言ったか分かってんのかよ!」


水城くんが怒鳴る。


だけど神山茉莉ちゃんは ほうっと頬を赤らて、ニヤリと笑った。


「ねぇ知ってる?河上 夏美ってさぁ、妹がいるらしいんだよね。」