昨日、慣れれない料理の失敗作に使われた材料は…
何ヶ所も火傷して、その度に貼った絆創膏がくれた勇気は…
一緒に料理を手伝ってくれたお母さんの気持ちは…

全部、天皇の代理として渡邊くんの胃の中。

どうしよう、どうしよう。
辛いよ、辛い。
お母さんは手伝ってくれた上に、クッキーをラッピングする私に「がんばれ」まで言ってくれたのに。
気持ちを無駄にしちゃ、った…。
途端に手の上に涙がぽたぽたと流れ落ちた。
無理もない。
教室の後ろで
「…うまい。臭子、さんきゅ。」
なんて言ってるあいつがいる。
2ヶ月前まで私のモノだったあいつが、違う女の子に笑顔で頭を撫でている。
涙は、流しても流しても流しても、



止まらなかった。。。
渡邊くんがびっくりしてたけど私は逃げるようにその場を去った。




もう、どうすればいいの。