「出巣予!!朝からcoolね!!!ふふ。
そんなところも…ゴニョゴニョ…///」

ああ、きっと臭子も、出巣予が好きなのだろう。
負けたくないよ。
とられたくない。
…なんて思うのは他人となった今では禁止かな…。
ううん、想うだけなら、いいもんね……。

「え?臭子なんか言った???わり、聞いてなかった。」

「う、ううんっ(首を振りながら)
なんでも、ないの…。
そう!なんでもないよ(耳に髪をかけ切なそうに)」

「ん。」

それだけ言って出巣予は窓側の席の特権、外をぼーっと見ていた。
臭子が何か一生懸命話していたが全部流されていた。
けれど臭子はそんなことに気付かずチャイムが鳴るまでベラベラとマシンガントークを繰り広げていた。