「おっはよう、出巣予!」

朝から元気に挨拶する

…出巣予の隣の席のあの子。
当然私にそんな勇気なんてない。
あぁバカ。こんなんだから振られちゃうんだ。

「あぁ、臭子(しゅうこ)。おっす。」

出巣予も挨拶を返す。
たとえ向けているのが臭子でも、私は1人でその声にドキドキしていた。