「オレのおふくろだよ。」
…は?せめて姉の間違いじゃね?
この若さありえないだろ!!
って思ってたら
「ごめんごめん、冗談だよ!オレの姉だよ。」
木村くんはニコッと笑った。
…そんな冗談いらね。
まあ確かに言われてみれば木村くんに似てるしね〜
彼女じゃなくて、あたしも千夏の友達としてほっとしたよ。
かっこいい子のお姉さんもやっぱ美人なんだ。
でもなんであたしのこと睨んでくんのよ〜?!なんもしてないのに!
「あ、お姉さん…なんだ。お姉さんとお出かけ?」
遠慮ぎみに話したのに、ついに姉がキタ。
「ねえ、あなた彰(アキラ)のお友達?」
いぶかしげに聞いてきた。
あたしはそれより木村くんの名前が(彰)って初めて聞いたから、そっちに気をとられていた。
あたしが答えずにぼーっとしていると、木村くんが答えてくれた。
「うん、そうだよ。おんなじ学校の。」
お姉様は「ふ〜ん。ふう〜ん。」と言っている。

