昼休みのあとは終了式があり、校長の無駄に長い演説を聞いた。


それでも千夏はずっとご機嫌だった。

あの咲も呆れるほどに。



そしてあっという間に放課後になり、いつものように咲の自転車の後ろに乗せてもらい帰宅した。


「咲!また明日ね〜」


「ばいば〜い!」



咲は手を振って帰っていった。





「たっだいま〜」


「お帰り〜。なんかご機嫌じゃない?」



姉の知香だ。


「う〜ん、まあねえ!」



わたしは部屋に戻り、『週間フォーチュン』を開く。


(今日は占いの助言どうりに気合い入れといてよかった〜)

でもラッキースポットとグッズは当たっているんだかいないんだかわからない。むしろ当たっていないに等しい。



とりあえず明日の運勢をチェックする。