正直、こんな漫画のような再開をするなんて思っていなかった。




でも紛れもなく、あれは小池くんだ!



わたしは小池くんのもとまで走って行った。


咲と小池くんはわたしが大声を出したことに呆気にとられていた。






「あ、あの!さっきからうずくまってたから大丈夫かなあ〜?って思ったんですけど!」


自分的に最高な第一印象を小池くんに刻み付けたかった。

占い…ありがとう
ちゃんと化粧してきてよかった…





そのとき小池くんが、とまどいながらもはっきりとした口調で話しだした。


「なんかご心配かけちゃったみたいですいません。でも大丈夫です!こうやって隅っこでうずくまってると、なぜかボールが当たらないんですよ!」



得意げに小池くんは話してくれた。

意味がよくわからなかったが、うなずいておいた。



それにしてもかっこいい。
前の小池くんの言葉が気にならないくらいだ。



「千夏の好きそーな顔じゃん」

ニヤニヤしながら咲が耳打ちしてきた。