美しすぎる魔女の誘惑のキス

サラサラと揺れる長めの黒髪。

左耳に付けられた紅いピアス。

このイケメン君が、たぶん噂の黒い王子。

まあ、これだけのイケメンなら噂にもなるわ。

「…ごめん。 俺がよそ見してたせいでお前に当たっちまって。 ……ホントごめん。」

小さな沈黙を破ったそれは、とても優しい音だった。

申し訳なさそうに顔を歪ませるイケメン君に、モテる理由が顔だけじゃないってことがわかる。

「全然いいですよ。 私も周り見てなかったので。」

この人がどんな人なのか、一瞬も逃さぬように目に焼き付ける。

私の言葉に少し気が軽くなったのか小さな笑みが見えた。

一瞬だったけれど私は逃さない。



じっくり見つめて裏の顔を探り当てるの。
…あなたの裏の顔はなぁに?