できるだけ自然に、と心で何度も呟いて視線を逸らす。 あと数十歩…… あと数歩…… 三歩……二歩……一歩…… 「っ…」 すっ、とすれ違うとなんだか落ち着く香りが… って!人の匂いを嗅ぐだなんてはしたないっ! ぶんぶんと頭を振る。 でも、すごい…かっこよかった…。