りおんが請求した、「特別手当」など、監理局にとっては安い金額だったに違いない――。
「りおん、給与明細を確認してくれ――」
登校初日の朝――眠りから覚めたりおんに、タブレットを差し出すステッキさん――。
「ふあぁ、おはよう――ステッキさん――」
上半身を伸ばしながら、ぼんやりとタブレットを眺めるりおん――。
「そっか、バイト代だねぇ――どれどれっと――」
「特別手当も承認されたからな――」
「ふあぃ――」
あくびをしながら、画面をスクロールしてゆく――。
「えーっと、基本時給に実働時間――わたしの裸――特別手当っ、うおぉ、まさかの満額回答っ――」
完全に、りおんが目覚めた――。
「それでぇ、合計支給額が――ふむふむ――――うっ、ちゃんと税金、引かれるんだ――」
「非合法とはいえ、りおんも立派な労働者だ――それに、年末調整もあるかもしれないからな――問題なければ、一番下の確認枠をタップしろ――」
「わかった――」
確認枠をタップするりおん――。
『チーーーーン』
『お疲れ様でした――』



