「ご機嫌だな、りおん――」
「むふふ、今日からわたしも中学生だからねぇ――」
「朝からのはしゃぎ様からすると、それだけではないだろう――」
「まあねぇ――」
りおんの足取りは軽い――。
りおんの「暴挙」に、監理局は「寛大」だった――。
ステッキさんが最も恐れていた、りおんに対する魔法遺伝子永久封印措置及び、魔法少女資格永久剥奪に記憶消去という、「最大級」の罰則も適用される事なく、ポーター資格停止を覚悟していたステッキさんでさえ、単なる国連への有り体な罰則として、「あの」お茶を数杯呑み干すという、彼にとっては、「ごく日常」の習慣で、二人の行為は結果それ以上咎められる事はなかった――。
実際、監理局内部では、りおん達を支持する意見が多数を占めた――。
デブリ消去の提案を、のらりくらりと棚上げにする国連――監理局は業を煮やし、実は特別魔法執行を発動する準備を密かに進めていた――。
意外にも、最も積極的に動いたのが、各国政府、国連から派遣されていた者達という事実は、皮肉そのものであろう――。
その矢先の「暴挙」――。



