適当魔法少女・りおん


かくして、時限式記憶消去魔法は執行された――。


監理局は、魔法少女及びポーターに、「あった事」を第三者に口外しない旨の条項を追加宣誓させた――。


では、国連と監理局の関係性は険悪なのか――。


そうではない――互いに持ちつ持たれつの構図を維持し、監理局も必要とあらば国連を通さず、各国政府と直に交渉もするし、国連もその風景を利用したりする――。


監理局にしても、独立性担保の名目として国連、各国政府から選抜された人間が派遣されている――。


程なく裏国連決議による、浮遊する全てのデブリ消去の「予定調和」な要請――。


要請を受諾し、特別予算を申請する監理局――。


現実の世界は、狡猾で残酷――メッキ加工された優しさ、華やかさが、「真実」を覆う――。


年端もいかない魔法少女達が、メッキ加工の世界を護る――。



魔法少女に全てを委ね、安住している人類こそ、本当の「敵」なのかもしれない――。








登校初日――。


「行ってきまぁす――」


朝食もそこそこに、りおんは期待に心踊らせ、父に言った――。


太陽が眩しい――。