監理局は、特別魔法執行の範疇であると主張――更に、磁気嵐、プラズマ現象、流星群――などと、公に虚実の推測を流布している各国政府、国連に対して、「時限式記憶消去魔法」の発動を提案する――。
3日間をかけて、徐々に消去対象の記憶の糸をほどき、消し去る――つまり、低軌道から中軌道に浮遊していたスペースデブリなど、始めから「なかった」とする上級魔法の行使を、妥協点に定めた――。
この「隠蔽」で、憶測騒ぎは終息し、真実を知らぬまま人々は営みを続けられる――。
遅効性の魔法は、即効性魔法の数倍もスキルが高く、プラチナスターの魔法少女が数十人は必要とされる――国連は人数不足を指摘したが、監理局は「秘策」があるとして危惧を払拭した――。
交渉は、監理局ペースで進んだ――ステッキさんが言っていた様に、デブリ消去の提案は以前から国連に対して働きかけていた――。
デブリは、魔法少女の活動に支障をきたし、危険な存在――。
なのに、だらだらと事をうやむやにしている国連は、機能停止しているのではないか――。
監理局の主張に、国連はただ、黙るしかなかった―――。



