困惑――そして非難――。
魔法監理局に押し寄せる感情の波――。
デブリ消去は、国際問題に発展した――。
国際問題といっても、ごく一般的な、「人類」が知る公なものではない――。
魔法監理局と各国政府は、遥か「昔」から繋がり、現在に至るまで、「平穏」な関係を築いている――。
それが、何の事前通告もなしに、りおん達がデブリを消去してしまった「暴挙」に各国政府が抗議し、魔法監理局に詰問した――。
全く妙な話である――スペースデブリなど、危険で邪魔でしかない存在であるのに、体面を潰されたなどと監理局に言いがかりをつけ、責任の所在を執拗に迫る――。
平穏な関係――聞こえはいいが、実質的には停滞していた関係性だったのかもしれない――。
魔法監理局は、国連にも秘密裏に「認められ」、加盟国が資金を拠出している――。
魔法監理局は、ダークエネルギーを排除、破壊する義務を負い、その為の関連する事象に限り、国連の承認を必要としない特別魔法執行を発動する権利を有している――。
国連はカネを――監理局は、人類の敵を倒す――役割は明確だ――。



