ほぼ、地球を一周したりおん達――。
「もう少し遅れていたら危なかったな――セレクションは完了した――このままの速度で攻撃シークエンスを開始するぞ――」
「いつでもいいよ――」
「対スラッシュ弾を創れ――」
「ほいっ――」
同じ大きさの「元気玉」が、さっきとは比べものにならない早さで、ステッキさんの先端に輝いている――。
「弾道計算クリア、セレクショントレース機能オン、姿勢誤差修正、リリースタイミングカウント開始――魔法陣防御シールド展開――」
「魔法陣でランダムにカウントしているカウンターが、赤くゼロになったらリリースだ――」
「うん――」
息を呑み、ステッキさんを持つ左手に力と想いがこもる――。
『予備カウント開始――10、9、8――』
女性の声が、冷静に時を刻む――。
「りおん――慌てず、急いで――正確にな――」
「ふふっ――」
りおんの口元が緩む――。
『3、2、1――0――』
ピーッという音と共に、カウンターも同時に赤くゼロを刻んだ――。
「今だっ――りおん――――」



