適当魔法少女・りおん


「それでこそ、ステッキさんだよっ――やるっきゃない、やるっきゃないっ――――」


「松本ぉーっ――」



緊迫した事態に、精神状態があらぬ方向に向かう二人――。



「周回軌道キャンセラーモードを解除するぞりおん――私達も地球の周回軌道に乗ってスラッシュ弾を追う――」


「わかった――」


「モード解除――」


流される二人――。


「ダークエネルギーさん、ちょっとそこで待っててねぇ――」


流され際、りおんがお茶目に言った――。




『し、しょうがないな――』




始めは不安定に上下左右に振られていたりおんも、自律姿勢制御魔法を駆使して、もう躰の安定を保っている――。


先に周回軌道に入ったスラッシュ弾はまだ見えない――。



「りおん、加速するぞ――」


りおんの返事を待たず、加速シークエンスを開始し、りおん達は速度を増した――。


その間にステッキさんは、破壊していいデブリと、各国が使用する、破壊してはいけない人工衛星等をセレクトして「攻撃」に備える――。





「あったよ、ステッキさん――」


高揚するりおんの声――。