あたしの好きな人



「おーーい、波奈ちゃーん」





しばらく歩いたところで稜が追いついてきた。








「なんですか」


「うげっ……………なんか怒ってる?」









当たり前です。結斗と話せるせっかくのチャンスを…





あんたが台無しにしたんだよ











「はぁ……………もーいい。なんでもない」


「ふーん、じゃ、いっか」






軽っ!





お前のせいだと言ってやりたいこの気持ち。







「でさー、今日一緒に帰ってくんない?」


「はぁっ!?」





なんでよ…………






なんでこんな金髪……じゃなかった、黒髪チャラ男と一緒に帰んないといけないわけ?







「ちょっと優しくしただけで調子乗る女子が毎回うざくてさー」


「あはは………なんか稜ってほんとにチャラい」


「まぁねー、来るもの拒まずだから」






うわ、その言葉超チャラい。







ってゆか、よくこんなチャラ男にたかるよね…







ハエか?ケバ女はハエと同じなのか?







稜にたかるハエ(ケバ女)みたいな。








あ、なんかうける……







「おーい、お前なんで笑ってんの?」


「いやー?別にぃー?」


「ぜってー俺のことけなしてただろ。」


「あはははっ!」


「ほらー!!笑うなよっ!」







だって…稜にたかるハエって……







なんか稜はゴミみたいな…………













あわわ、ごめんなさい。






言い過ぎましたね。









「あ、で。嫌だから。」


「えぇぇー!まじお願い、一緒に帰ってください」


「絶対、いーやーだー!」