◇◇◇◇◇
「稜君、なんで他クラスの子応援したの？」
「稜ぉ、どういうこと？」
「悪かったよ。ま、俺3人抜かしたんだし！許せ！な？」
「えーどぉしよっかな」
………な、なんか
見てはいけないような…
みんな稜にべったりくっついてて、逆に暑くないの？って思ってしまうほど。
しかもそれ、
“波奈ーっ！！走れー！！”
あたしのせいなのかな？
「あっ、波奈！」
「……げ」
こんなにたくさん女子がいる中で見つかってしまった。
「波奈〜」
「ストップ！！」
稜が駆けつけてきて、抱きつきそうになったところ寸前で止めた。
こんなところで抱きつかれてるの見られたら、あたしケバ女共に殺されちゃうよ！
ほら！今、目がばっちり合ってるんだから！
ものすっごく睨まれてるんだから！
