あたしの好きな人




どうすれば………いいのだろう







「あ……、と……」


「ちょっと。来て…」


「えっ…う、うん」






昨日、あんな形になってしまった桃夜が助けてくれるなんて思ってなかった。




だから、びっくりして…。、














____廊下を、桃夜があたしの腕を引きながら歩く姿をみんな不思議そうに見ている。









「あの…と、桃夜っ」


「……」






人気のないところまで来て立ち止まる。






「ありがとう」


「波奈と薪原の関係、壊したかもしれない」


「何言ってんの。薪原はそんな人じゃないよ。多分なにかあったんだよ…。だからそんなこと気にしないで」


「……」


「桃夜がああやって言ってくれて嬉しかったよ」


「……………おう。」







桃夜がちょっと、素直でかわいい。







「昨日…。あんな失礼なこと言って悪かった」


「……ううん。大丈夫。桃夜の言うとおりだもん」

 
「ごめん。波奈。応援、してるから」


「…うん、ありがと。」


「…………うん」







なんだろう………桃夜、いつもとちょっと違う…?






こんな柔らかい口調で素直で…







「玉子焼き」


「………え?」


「玉子焼き作ってきて、俺の分。」


「…へ?」






桃夜…?






「忘れたら承知しねぇから。あと不味かったらキレるから」


「えぇーっ!何それ!」


「ははっ、まぁよろしくな。じゃ」


「え、あぁ……うん」








じゃ、っていっても帰る方向同じなんだけど。同じ教室だし。









だけどちょっと、ここにいよう。








想定外、だった。





桃夜に玉子焼き作ってなんて、びっくり。











不味いとか言わせないんだからね!