「二重人格なんて面倒なことなんでするんだろうね?」
「さ、さぁ……」
そんな事考えたことなかった。
そもそも二重人格の人なんていたんだね……っていう。
「あ、見て千枝ちゃん!今日自分で作ってみたの!玉子焼き!おいしそうでしょ!?」
「うん、おいしそう。食べたい」
「ほんと!?じゃあ今度作ってくるね」
「ありがと」
あはは、なんか嬉しい
ほのぼのした気持ちになった、その時、
ードンッ
「あっ…………」
お箸で掴んでいた玉子焼きがぶつかった衝撃で床に落ちてしまった。
「……っぜぇ…。マジなんなんだよあいつ…」
ぶつかった相手は不機嫌MAXの薪原。
楽しみにしてた玉子焼き、落とされちゃったけど……………さすがに怖くて言えない
あぁ………楽しみにしてたのに………。
「やっぱり、いい事ないなぁ」
「波奈…。私、言う」
「いやっいいよ!千枝ちゃん危ないもん」
「そんなの「おい。薪原。」
千枝ちゃんの声と、学校で聞けるはずのないあの声がかぶった。

