あたしの好きな人




表情をひとつも変えない桃夜は、








「…………くだらねぇ」










そう言ってバーベキューの所へ行った。













「好きじゃ……駄目なの…?」








そこまで否定しないで欲しかった。







今はまだこの気持ちがあっても、






もっと辛くなっていくうちに桃夜の言うとおりになるから。












桃夜の言ってることは正しいけど、認めたくなかった。
















あたしにはそんな余裕、ないんだから。