あたしの好きな人




「お前さ、波奈のこと好きなんじゃねーの?」






階段をあがって結斗の部屋の前まで行くと桃夜の声が聞こえた








立ち聞きなんかしちゃだめだけど…







なんでか聞きたい










「別に波奈は友達だし。まぁ、友達っていってもその中の特別みたいな…」


「えー…嘘だろ」


「ホントだって。しかも俺好きな人いるし」


「えっ誰々?」


「え~?……あはは」


「おいー!なに赤くなってんだよ!」










………………やっぱり、













聞くんじゃなかった。















そんなのわかってたことだけど、本人に言われると…やっぱり辛いや