『桜姫!!』


教室の外から大声で私の名前を呼んでいるのは太陽先輩である。

「た、太陽先輩!恥ずかしいから大声で呼ぶのやめてください!」


『んー気が向いたらな!ってか早く帰ろうぜ』


「あ、うん!!」


ヒソヒソヒソ

桜姫って太陽先輩のなんなんだろう?

もしかしたら付き合ってるんじゃない!?

え、そんな!

桜姫なんて太陽先輩に合わないよ



そんな話を聞く すみれ…

(くだらない)

そう感じていた

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『あのさ、桜姫って呼びにくいから桜って呼んでもいいか?』


「大丈夫です!」

『あと俺の事も太陽でいいから…』

「え!?呼び捨てですか!」

『あぁ。それと敬語じゃなくていい』

「あ、うん!太陽!」

それを聞いた太陽は少しはにかんでいた


「どこ行くの?」

『着くまで内緒』

「んー気になる!!」



『着いた』


「わぁぁぁ!」

そこは辺り一面、緑色の草原で所々に花が咲いていた

「太陽!とっても綺麗な場所だね!あれ?いつの間にか隣にいない。どこ行ったんだろう…?」



『桜!こっち来て!』

「あ!太陽!!うん!今、行くね」


タッタッタッタ


たどり着いた場所は草原の中に一点だけ光が集まっている場所だっだ
その中に太陽はいた。


きらきら輝いてまさに太陽という感じ
あまりにも、その光景が美しくて声をかけるのも忘れてしまっていた。