ガヤガヤ
体育館に全学年が集まろうとしている。
今日は1年生にとって初めての始業式だ
「なんか、緊張するな…」
先生の号令で起立。
ついに始業式が始まった…
最初は先生達の長い話はっきり言えば退屈極まりない
そろそろ眠くなってくる中盤。
先生の一言で眠気など飛んでいってしまった。
なぜなら…
「1年生に歓迎の言葉、生徒代表 榊 太陽」
『はい!』
なんと太陽先輩が話をしてくれるというのだから。
私の心臓はバクバクと鳴り続けていた
『1年生の皆さん入学おめでとうございます。これから大変な事も沢山あると思いますが一緒に頑張り、この学校をさらに発展させていきましょう。 生徒代表 榊 太陽』
きゃぁぁぁ!太陽!カッコいい♡
女子の黄色い声が体育館に響きわたっていた。
(太陽先輩ってモテるんだな…まぁ確かにルックス完璧だもんな)
ズキッ
(なんだろうこの感覚)
その後の始業式の事は、あまり覚えていない。
教室に着き新しい友達が沢山できてトークを楽しんでいるうちに友達の一人が
「桜姫ちゃん!太陽先輩が呼んでるよ!」
「え!太陽!?」
全力で太陽の所へ走っていった...
『よぉ。朝ぶり!今日の始業式の発表良かっただろ?』
「朝ぶりって変な感じwとっても良かった!眠気ふっとんだもん!」
『そんなにか!あーそうそう…今日、一緒に帰ろうぜ』
「え!?」
『声がでけぇよw』
「だって!こんな私が太陽先輩と一緒に帰るなんて信じられなくて…」
『本当だよ。』
そう言って太陽先輩は私の頬をつねった。
「いひゃい、いひゃい」
プププププ
太陽先輩に笑われた
「にゃに、するんですか!たいにょー先輩!」
『なんか俺の名前が可愛くなってるし…wとりあえず放課後また来るから…』
この幸せは序の口に過ぎなかった