しばらく後ろで私を見ていた結人君が近づいてきた。

「うん。ここなら誰もいないし、静かでいいね。」

「僕、ここによく来るんだ。ここから見る夕陽がきれいなんだ。」

私が立っていた横に座ると、海を見つめた。

私も横に座り、海を眺めていた。

何時間見つめていても飽きない海。

日が落ちてきた頃、私はふと、横に座る結人君を見た。

夕陽に照らされる結人君。

ーーードキッ

ふいに結人君も私の方を見た。

私たちは顔を近づけて・・・

ーーーーーーーーーキスをした。

頬が紅くなりながらも笑いあう二人。

この様子を見ていた誰かの存在も知らずに・・・