「ラオ…?
国王様のご子息様でしょうか?」
少し青褪めながら言う。
僕は
「そうだよ。」
と答えた。
「ラオ様は奴隷を…僕達をどう思いですか?」
真剣な眼差しのテラ。
「僕はこの世の中を変えることのできる力を持ってる。
奴隷解放を、すべての人が笑顔になれる国を作りたい。
せっかく生まれ持ってこの力があるのだから。
僕がこの世界を変えたい。
奴隷になって幸せになった人もいるかも知れない。
だからと言って奴隷という肩書は変わらない。
僕は奴隷を開放したいと思っているよ。」
僕はテラにそう言った。
するとテラは安心したように微笑んだ。



